稽古の積み重ね | HOODのブログ

稽古の積み重ね

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梅雨明けか…と思うほどに、暑くなった。
ビールでも軽く飲むのが一番だ…夏はビールが美味い。自分だけの生活で、誰に断る必要もなく飲める。


だが、ふと…。


学生時代、何となく謡も覚え、舞える仕舞の数も増えてきた。その頃、師匠に稽古中言われた言葉を思い出した。


『曲に対して自分の間で合わせて舞うんぢゃあない。曲の間に自分を合わせるんだ』

能の曲趣と構成には、幾多の豊富な描写がある。その描写を自分の間合いで演じると、何を演じても同じにしかならない…ゆえに、自分を追い込み曲趣に心身を合わせてゆく。
その辛さというか、合うまでは自分との我慢比べが必要となる。


で、ふと…。


日々の生活、知らず知らずに自分だけの間合いになってしまい、緊迫感の薄い何か物足りなさを感じる。
仕事の間合いに合わせて暮らしているつもりが、自分勝手な解釈の生活に転じていた事に…気がついた。

じゃあ、明日から額に血管浮き上がらせて気張る…わけじゃあない。


稽古に必要な作業として、自分に負荷を与える事が大切だと思っている。その負荷を重くしておかないと、大きな曲を演じるときに体や心が反応しない。
反応を得て少しづつ先へ進むのだ。


ふと、思い出した。

また、一晩寝ては忘れてしまうかも知れないけれど。


Ψ(ΦωΦ)Ψ