文化価値
少し更新を休むと、気が付けば七夕は明日。
しかし、七夕など久しくやっていない。寂しい事だが、天の川に祈る事も減った。
遠くに雷鳴が響く。しかも、蒸し暑い。夏を快適に過ごせるか…滅却すれば、また涼し、とはゆかなず無理。
この夏に撮影仕事をフィルムカメラからデジタルへ移行し、撮影スタイルも私の場合も一変しようとしている。
なのに、部屋に帰って古いフィルムカメラを手にすると心が落ち着く。すべて巻き戻しや巻き上げ、ピント合わせも、全て手動だ。
ちょうど、テレビをつけたら沖縄の『芭蕉布』製作の様子を放送していた。
気の遠くなるような手間を重ねて、最終的に織りあげられるらしい。
人の手が入ったものほど高価であるべきだ、と私は思う。
価値とは人によって違うだろうが、文化価値や工芸品には、大量生産の品とは違う価値観があって良い。
確かに庶民の着物でないし、着こなすにも人柄が必要かもしれない。だから、こそ文化なのだ。
日本文化の再認識が叫ばれるようには見えるのだが、私には一抹の不安を拭えないのは、なぜなのだろう。
