物言わぬ相手
再び、深夜の更新。
そもそも深夜とは文章を書くには不向きな時間帯だ。
脳内が一部しか覚醒しておらず、所要な推敲と判断が抜け落ちてしまうのだそうだ。
しかも質が悪いのは、深夜に書いた文章が自分の本意を巧みに表現している…自惚れてしまう事に無自覚。
前述の『ファンサービス』文も後で読むと、たぶん削除したくなりそうな内容だが、まぁ…仕方がない。
ところで、今年は消極的禁酒生活が続いている。特に先月末からは今までになく、酒から遙かに遠ざかった生活である。(しかし、酒を遠ざけても健康になる訳ではないようで、そこを世間は甚だ誤解している)
たまに実家に帰省した時、ほとんど私は庭木や花の手入れだけに時間を使うようになった。ひたすら一日中没頭している。農業従事者と変わらないくらい植物の世話だ。
その草花や庭木と相性が悪いのが、どうも酒らしいのだ。
二日酔いでは、狭くとも庭仕事は意外と辛い、という事実もあるが、理由はそれだけではない。
庭で花の手入れをしながら、『…俺たち、酒飲みは苦手なんだよ…』という声を聞いたような感覚があったからだ。
花というのは不思議な相手で、こちらが手をかけた分だけ花を咲かせる性質がある。
ところが、酒の入った翌日は世話が手抜きになりがちで、ゆえに庭の花達は酒飲みを嫌う…。
いや。いや、私自身が植物のように物言わぬ相手が好ましいだけなのだろう。
そうに違いない。
ある意味で、人間失格だな。
