煩悩
写メは能『井筒』山中一馬
『ステマ』…という用語が話題になっている。まだ飲み込めていない言葉ではある。それに関連するのかは疑問があるのだが、例えば私が撮影に入る能公演についてブログ内で紹介したり、あるいは撮影した公演の感想なり撮影所感を記したとする。
私の本意としては能楽振興の一助としてブログで触れたしても、人が読めば、やはり番宣の一つに他ならないのだろうか。
あるいは、あからさまに、これは宣伝です…と言い切った方が潔いだろうか。
だが、それでは公平に能を紹介している態度とは思われない…少なくとも、私自身はそういう記事の裏読みをする。
『要するに、この撮影者による記事は金銭の有無に関わらず、間違いなく主催者に媚びている…』と思うだろう。
一方で、舞台に関わるスタッフや関係者は能公演に対して積極的に発言しても良いのではないか…とも考えたりする。
今まで、撮影に入った場合でも不遜と思われようが能楽師を『先生』と呼んだ事はほとんどない。
私自身が師匠に付いて習っている関係もあり『先生』と呼ぶのは私の師匠だけで、他は『…さん』で通してきた。
撮影の後『今日の先生のお舞台は素晴らしいです…』と、上手い世辞の一つくらいブログで言えたらな…と思うが、どことなく仏頂面して挨拶もそこそこに帰るのが私。(そんな風に見えるはずだと自覚)…しかもブログでも滅多に触れず。
各流儀に対して、勉強の意味で役者の方々に質問する場合を除けば、私は一切演出に関しては鈍感である。
最近、少し気に病みすぎるのかな。
今は余計な意識は払拭して撮影に臨みたい。とかく雑念は迷いや妄執を生む。
人生の試みを能に求めて何が悪い…『今日一日の撮影を楽しもう』
でわ、また明日。
おやすみぃちゃん!
