藪椿 | HOODのブログ

藪椿

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昼間、布団の上に横になったら、うっかり眠ってしまった。
仕方なく、今日の予定を明日に延ばし、夕方は近所を散歩。

藪椿が神社境内に散っていた。
椿は地に散らしても美しい花だと思う。
写真家入江泰吉の作品であったと思うが、奈良の古寺に咲く椿を写した一枚がある。
地に落ちた椿が地に落ちて、雨に濡れ輝いている描写だったように記憶する。

春の盛りに咲く椿ではなく、地に落ちても鮮やかな姿を写し撮った、その眼差しが素晴らしい。


その後、入江と同様の構図を真似した作品が幾多散見される。(プロ・アマ問わず椿を写す定番になってしまった)

だが、同じ構図、テーマ、主題をなぞっても写真は似て非なるものにしかならない。

それを知った上で、先達等が描写した作品世界を追い求めて真似る事も、また写真の性質なのだ。