残心
今年はまだ桜を見ていない。これは昨年の桜。
先日、衛星放送を見ていたら女優の北川景子が『居合道』を習う…ドキュメント番組があった。
居合い術とは、日常の挙動の中に剣術所作を持ち込んだ実用的な武術の一つと言われている。
正座して挨拶する型から、すでに意識を高めているあたりが、身の緊張感を維持するのに足りる稽古だと思う。護身術の作法としても相手の殺意を受け流す点で、今日的かもしれないな。
番組を漠然と見ていただけであったが、時に師範の言葉は示唆的であり『迷いを絶つ』の視点において有効であった。
介錯の『残心』の教えは、ときに必要以上に物事を思いこむ私には一つのヒントになりそうだ。
『残心』とは目の前に倒れている、まさに斬った相手に心を残し憐憫をかける。かけた上で、先に進むプロセスなのだろう。
無闇に斬れば良いものではなく、勝てば良い話でもない。
日本の武術が総じて精神的な傾向が強いのは、やはり江戸時代の武士を筆頭に平和主義に拠るところが大だ。しかし、その精神性が単なる剣術や殺人技ではなく、『道』として学ぶ問いかけに進化した…とも言える。
それは自分の身体も含めて、身の身辺を整える…雑念を退けるなど、小さな事でも見過ごさずに丁寧に尽くす事なのだろう。
