古いアルバムを整理中。
写メは父方祖母の結婚写真。最後の兄弟揃っての記念写真。時期は大正五年あたり。
当時の結婚は、たいていは親同士が全て決定した時代。
祖母も例外ではなく、挙式当日に控え室で初めて祖父を紹介されたとか。
見合い写真の一枚ももなく、また嫁としてのお試し期間があって、嫁ぎ先で祖母を気に入らなければ里へ追い返されるという、今では考えられない話である。
『ぁあ、私の夫はこの人なのか…』と思ったと、生前に祖母より聞いた。
そんな時代からすでに80年以上経った。
いや、80年しか経っていないのか。
祖母の横に座り、泣きベソ顔の少女が、祖母の末の妹(叔母は今年で90歳となる現役の画家である)