減量日記
今日は暦では旧正月に当たる。
今は習慣として薄れてしまった旧正月も、言われてみれば何となく正月らしい気もしてくる。
昨年の大晦日に禁酒&減量を誓い立てした。だが先週末に、ある理由から禁を解いてしまった。
しかも、飲んだ酒量は普段より多く、食べた食事も少なからず。どうにも仕方がない時はある。
半月ほど禁酒しただけで酒が美味く感じられ、胃の調子も絶好調。呆れるほどだ。
ところで楽しい酒とは何だろう。
その場に、また飲みたいと思う人がいる…という事か。
楽しく飲むという事は簡単そうで、実際は難しいのだ。
例えば、酒宴の空気を読んで相手の話題に合わせる。それは一つの大切な話術と思う。しかし、そこに一抹のプレッシャーも感じる。
酒を飲んでまで、周囲との空気を読む必要があるのならば、私にとっての酒ではない。
酒とは酔って、判断を狂わせてナンボなのである。
知人の一人に酒が入ると、とかく先鋭になりがちな男がいた。いわゆる酒乱一歩手前であった。
愛すべき酔っぱらいであったが、いつしか友人等の付き合いの網から漏れてしまった。
誰も、彼に声をかけなくなったのだ。
『空気を読む』事が酒席にまで求められる時代、心の鎖も外して飲むという事が酒の効用として赦されない…公には酔っぱらいも犯罪行為になりつつある。
いつしか、酒の飲み方を知らない人を増えたのだと思う。
