生まれる言葉
私の遠い先祖の一人に『仕込み杖』を日頃、愛用していた男がいたらしい。
その愛用した杖は、今でも某博物館に展示されている。(未見なのだが…)
また、戦場でも鍔のない刀を用いたりして、周囲に対する『ハッタリ』が好きな性格であったのだろう。
バトルマニアであったかも知れない。
たいていは、そういう先祖であれば子々孫々に伝わる箴言の一つくらいは残っていそうなものだ。
ところが…呟きすら、ほとんどない。
実は、自分についての記録は何も残さなかった…という点が彼の美意識であったのか。
言葉は消えるものではなくて、発した時に生命を持つ。
形あるものには魂があり、また形が滅びても魂は残る。
だから、私は他人の言葉を引用して論文を書いたり、ブログを書くのは苦手なのだ。
稚拙で下手であっても、自らの言葉を持って書いている。
先祖の頃と違うのは、発した言葉は明らかに他人へ受け継がれて行く…そういう時代に我々は生きている事だ。
