目前の境涯 | HOODのブログ

目前の境涯

HOODのブログ-111108_1940~0001.jpg

明日から来月初旬まで、連日何やら予定が書き込まれて、全く気の抜けない撮影やら納品が続く。

先日、仕事を一つ失敗したあげく、やけ酒を飲み鮮血を吐いた。
自分の識域下では目標があったのにかかわらず、表の意識や建前は軽く考えて流していたようだ。

やけ酒とストレスと言えば、昔読んだ本の中に『大空のサムライ』零戦のエース搭乗員だった坂井三郎の戦記がある。
坂井は『下戸』で、まったく酒が飲めなかった。しかし、ストレスから酒に走る搭乗員は酒に体力を奪われて、ことごとく戦死したそうである。


こんな話もある。
昔、私の叔父が海釣りに仲間と船を仕立て出かけた。
沖に出て朝飯となり、おにぎりを各々が食べ始めた。しばらくして、一人の釣り客がおにぎりに入っていた『梅干しの種』を海に何気なしに捨てた。

それを見た老船長が、とたんに怒りだし『梅干しを捨てると何事か。酸の匂いで魚来なくなるんだょ!駄目だ、今日は帰る!』
船を港に戻されてしまったそうだ。

この話…本当に梅干しの種一個で、魚来ないのか?

私には長らく疑問であった。

数年前、とある漁港で引退した漁師の方と偶然に酒を飲む機会があった。

で、上記の疑問を問うてみた。
『そら、大切な職場の海に梅干し種捨てられて漁師が憤ったのでしょうな。漁師には神聖な海ですから…ま、でも、その老漁師も変人というか、相当な臍曲がりの爺様ですよ…』と。

以上、まるで取り留めないが、何を真実として相手と向き合うのか…?

自分の目の前にある対象は、私に真実を求めているのか…ちょっと自問自答。