好機一瞬 | HOODのブログ

好機一瞬

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初めて自分のカメラてして購入したミノルタSR505。
レンズは標準50ミリ一本のみ…能楽サークルの舞台活動や日常スナップ、当時付き合っていた人など…全て、このカメラで撮影した。。

そんなある日。
能楽師になりたいと芸大へ編入した大学の後輩から、初シテの撮影を依頼された。
『まぁ…やってみるか』
一番前に座り、とにかくシテの動きを追いながら撮影。
能は『清経』…幾度となく知った曲である。

この時の撮影が、今に思えば能楽撮影の一歩であった…ように思う。

それは自分が作った何かが、他人の生活や人生の記録として受け入れられ、また正しい評価を得られる喜びでもあった。
実は、私は撮影カウントを今までしていない。しかし、人生の折り目にあたる撮影が必ずある…と信じている。
その折り目こそが、生涯の道を決定したりするものだ。

ある日、突然に現れる節目の一瞬、その好機に向き合う事が今は待ち遠しくもある。