今日を迎える | HOODのブログ

今日を迎える

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むかし、をとこ、わづらひて、心地死ぬべくおぼえれば、

『…つひにゆく道とはかねてききしかど きのふ今日とは思はざりしを』
伊勢物語百二十五段

…この恣意的に最後を装って作り付けたような表現。
個人的な所感では、この段を以て『伊勢物語』を書き始めたのではないか、とさえ思われてならない。

だが、その意図は別にして日頃は無関心である『死』について鋭い指摘だ。

昨日は夢にも思わず、今日は死に臨む。
しかし、穏やかな死を迎えるかは誰にも判らない。

そう願うだけなのだ。