ケラが鳴く | HOODのブログ

ケラが鳴く

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昨夜は夜道の帰路を急いでいた。

まだ冷え残るとはいえ、すでに初夏の夜は何か悩ましく、また胸苦しい。
ふと、小道の傍らから『…ジー——』と何か虫が鳴く音が聞こえた。

そう、これが『ケラ』。

この虫は水環境に敏感で、土の状態が悪いと絶滅する昆虫なのだ。
北関東の実家周辺では、ずいぶん昔に見なくなったが、大都市近郊で生息するとは少し驚きでもある。
都市部の水田や畑は農薬使用を抑えたり、無農薬水田も開発されているから、そんな影響か。


そういえば、無農薬水田には白鷺が集まって営巣の糞が問題になっているらしい。
自然に近い環境と人間の問題を含めれば、今朝から所用で帰省している実家の地域や北関東地方が震災以来、低レベル放射線に汚染されている状況と困難を思えば、全てがマシかも知れない。


したり顔で、『低線量放射線は体にいい 』と発言する有識者や社会状況が、少なくとも次世代の子供に対して、良好な環境を約束しているとは言えないだろう。

しかし、この価値基準を肯定しながら生活する社会に、属さざるを得ない我々大人が、今更どうにか変化できるのか。
社会性という衣装を身につけていたものを脱ぎ捨てて、今日から裸で街を歩けるのか…。

せめてもの反省として振り返ってみる。