ピアスをベット下に投げ込むと…
写メは知人が製作デザインしているペンダントの一つ。
たまにブログで能や古典の事に触れますが、特に古典については意訳ですので、悪しからず…。
昨日、朝の副都心線車内。文庫が読めるくらいにスペースがある混み方で、ふと少し離れた場所に立っていた若い女性が足下を探し始めた。
コンタクトでも落ちたのかな…と思ったが、どうやら左耳のピアスが床に落ちたようだ。周りにいる他の乗客も気にしてはくれたが、やはり見つからない。
そのうちに電車は駅に着き、周囲の客は入れ替わったが女性はまだ探していた。
悲しそうな表情で、通勤途中であるのに朝から所在なさげである。
そんな彼女の左手の薬指に結婚指輪が光っている。とするならば、夫から贈られたピアスか…、あるいは母親が買ってくれた大切なものだったのか…。
確かに、意外とピアスが駅ホームや電車内に落ちているのを見かける。
片方だけになったピアスに使い道があるのか、私は全く知らない。
また、落ちているピアスを拾う人も少ないだろう。
夏休みの昆虫採集のように、拾ったピアスなどを標本にしたら…などと意味のない空想を私はしていた。
