橋掛かりを疾走? | HOODのブログ

橋掛かりを疾走?

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先日からの金剛右京の藝話を読んでいた。
大鼓方の石井流に『翁』流し打ち掛かり…なる小書きがあるそうだ。
モミ出を幕内から打ちながら舞台に出る…明治十一年に演じられている記録あるのだが、近年に上演されたのか知人に尋ねてみると、これが結構にあるらしい。

事の発端は江戸時代、場所は関西の某所某日、お殿様ご臨席で翁付の能があった。
その時間に遅刻した某囃子方師…もはや切腹を覚悟で、幕内より橋掛かりを打ちながら正面に走り出て、そのまま正面の殿様に挨拶して前を向いたまま正面に背を見せずに、後ろに下がり着く…という型なのだが。

これが殿様にウケて、小書きになったという…真偽は不明の話だ。

実に嘘くさい…『翁』神事はぶち壊しだし…潔斎して『翁』に臨む他の役者が黙っていまい。
しかし、意外と失敗を(笑いでカバー)ですませる関西のノリなのか。

近年でも十年サイクルあたりでの演能記録や映像はあるらしいので、そろそろ誰か演じるかも知れないな。

ふふふっ…。

見たい…単なる興味本位の野次馬。