女物の袖 | HOODのブログ

女物の袖

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今朝も祖母の作った浴衣で寝ている。
今年は寒さ対策として、かなり着込んで寝るようになった。
浴衣は祖母による数十年前の針仕事なのだが、使えるというのはありがたいものだ。

祖母静(しず)が他界して二十年近い。
生前『しずか、って呼ばれるのは嫌だねぇ』…と、たまに時代劇などを見ながら呟いていた。

かの義経の愛人『静御前』と同じ読みなのが、居心地悪かったようだ。

残された浴衣と着物は男物が三着、女物が二着ある。女物の一つは非常に高価な何かを入手したようで出来がよい。これも祖母の手縫いである。
そして、祖母が高身長であったため、私でも着用可能なのだ。
この八重山に袴を合わせると、ちょっとだけ偉そうに見える。戦前の文士先生みたいだ。

問題は女物特有の袖なのだが…下手にいじると汚くなるし、そのまま着てしまおうか…とも思う。

写メは、夏が待ち遠しいので季節外れ。