能へのアプローチ…弐 | HOODのブログ

能へのアプローチ…弐

HOODのブログ-100919_1325~04.jpg

能を楽しむ…見れば解る、と言い切るほど簡単ではない。

かっては、娯楽の一つであった能楽は時代の変遷において生き残った結果として、演劇の中では文藝性を色濃く有する道を歩んだ。

この文藝性とは、知識を高踏化した解釈をもって理解出来るという事だろう。

では、どうやって古語にも馴染みが薄い現代人が能を理解可能なのか。
そのアプローチとして、実技を知ってみる…身体理解を通じて能楽を学ぶ事が一つあるばずだ。

それは素人弟子として能楽師に習う旧来の方法ではなく、むしろ能楽師が自分の演じる能について、ワークショップなどを通じて技法を公開してゆく方法である。
たとえば、昨日上演された能『石橋』に関して一般向け、学生向けに講座を主催して、実際に参加者に少しだけ謡ってもらう、あるいは舞ってみて体感させる。
その実体験を知って観賞する能は、単に本を開いてパンフ案内の梗概で眺める能とは違う結果となるはずだ。
そこに、身体を通じた理解が生まれると思う。
そこから趣味として実技に興味を持ち素人弟子に入る人もいれば、あるいは若い学生の中から、能楽の世界へ飛躍的な向学心によって、この分野での人材育成も期待されるのだ。