首班の見識とは。
先日、死刑刑場が報道に公開された。
何か演出を込めた舞台の書き割りにも見えたが…そこには、犯罪がもたらした死、法が執行する死、その相克と『死の形象』が様々に対立する場だと私は感じた。
その死刑制度に対する意見、刑場への印象など考えさせる映像であった。
しかし、実に残念な事に、民主党を二分して代表を争う構えを見せている小沢、管両氏からのコメントというものがない。
やがて次期首相に座るであろう人物ならば、メッセージは即時性をもって語る必要があったと思う。
刑場公開という報道に対して、死刑制度の是非争点ばかりではなく、犯罪の結果『死』という罪と罰、そして責務について多少の見解を寄せても、指導者として大儀はあったと私は見る。
お互いに些細なニュースで言質を取られまい、とする組織防衛の意識は矮小で卑屈であり醜い。
やがて、そこに国家犯罪の匂いすら漂う場合もあるのだ。
彼らは国民へのメッセージなど皆無であり、自己欺瞞な代表選なのでなあるまいか。
