また振り出しに…
世間はお盆休み。
いつでも手を付けられそうに思って、整理していない撮影ネガや写真類を分類したり…夏休みは、そんな時間に使う予定であったが…。
国元より至急参勤交代(帰省)せよ…との報。
仕方なく夜行列車の旅人となる。
車窓は次第に都会の夜から田舎の闇に代わってゆく。
しばらくすると、私の座席前から…カチカチカチ…カチカチカチッ…と何やら音がする。
神経質で追われるような小刻みな音。
カチカチカチッ、カチ!
ぁあ…鬱陶しい。
音の主を確認する。
ん…そうか、ゲーム機の操作音だ。
しかし、両手で操作ボタンを振りながら…夢中で遊んでいたのは大人の男性だった…むぅ。
…土産に貰ったサイコロ二つ、手の中で振れば、また振り出しに、戻る旅に日が沈んで行く…
『落陽』吉田拓郎
