向田邦子エッセイ『女の人指し指』
この連載と平行して、各誌には特集が組まれた時期である。
彼女は、エッセイでも述べているように身辺整理をして、さらに実妹に向けて『遺書』を書いており居間のテレビの上においてある…と。
その数ヶ月後に航空機事故で他界した。
作家特有の嗅覚が、死を予感せしめたのだろうか。
あるいは、偶然の符丁なのか。
先日、私も身辺整理は行ったが『遺書』は書かなかった。
まだ私の場合、(使われるのは早い…)と感じたに過ぎないが、一人暮らしである以上は必要なのかも知れない。
自分の幕を引く準備というのも大切な作業とは思う。