神楽 | HOODのブログ

神楽

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今夜は表参道。
鐵仙会能楽研修所。
能『三輪』鵜沢光

能『三輪』神婚伝説と古事記岩戸伝説の双方を一人のシテで演じる。
能『三輪』は、天照大神と三輪神が一体となったとする発想から構成された曲なのだ。

したがって舞台で演じる巫女姿のシテは、ある時は三輪神が通った里女であり、またある時は天照であり、神楽を舞う巫女でもある。
そして、この曲の面白さは段階的に上昇してゆくような緊迫感があるのだ。
最後のヤマは岩戸の再現で、神楽に加えて凝ったシテ謡いの節もあり…演じる側は気が休まる箇所が少ない。

素人の私事ながら、この神楽と序ノ舞は何度舞っても興味は尽きる事がない。
能の舞は、特に意味を含んでいる訳でもなく舞ながら演出を見せる事もない。
だが、『三輪』の神楽は『三輪』でなくてはならず、いわゆる曲として『位』が必携なのだ。
この『位』というものは、教えて可能なものではないようで、型や演出とは異なる能独特の舞台位相だと思う。
ともあれ、撮影者の私としては『神楽』を伝える写真、いつか『神楽』の神髄に迫れたらと願う。
将来、運良く写真作家の道を歩めるならば…である。