昨日、納品の際に頂いた能楽師の方より、私へのアドバイスを一つ紹介。
能は『実盛』
シテ清水寛二
下は私が気に入っている一枚…しかし、本人によれば左腕が勢いで延びすぎて良くない…。
上は、正面に見込んだ型…動きはないが、『…らしい空気がある…』で、舞い手が選ばれた一枚。
撮影者と演者の意識差は、時に大きな隔たりを生む。
その差を、生かすも殺すも…また、写真の奥深さである。
次に、この能楽師の方が再度『実盛』を舞われるかは不明でなのだ。
能とは、それほどに一期一会の舞台である…見る側にも、そういう瞬間を慈しむ心があって良い。
注
写真の掲載はシテ本人より使用許可を頂いております。