明日は能『頼政』
五月二十六日
鐵仙会能楽研修所
午後六時半開演
能『頼政』
シテ小早川修
メール案内
tessen@jade.dti.ne.jp
能『頼政』は雄壮な合戦の語り物と仕方話が、何よりも後場の見せ場である。
確かに、『平家物語』に沿った描写なのだか…問題なのは、世阿彌作の修羅能に多く散見する手法、シテの一人二役という技法なのだ。
そう…能『頼政』雄壮な型どころは、寄せ手の足利忠綱を描いたシーンであり、その侍大将振りが『格好良い』のである
……忠綱。兵(つわもの)を。下知して曰く。
水乃逆巻く所をば、岩ありと知るべし。
弱き馬をば下手に立てて、強きに水を防がせよ。
流れん武者には弓筈(ゆはず)を取らせ、互いに力を合わすべしと、唯一人の下知によって…
この宇治川の渡河戦を描写した謡は、ほぼ一字半拍の強い調子に乗せて謡われる。
なるほど、絵になるし(写真にも)…。
作品研究的に、あるいは演劇として他方に様々な解釈が存在するだろうし、意見もある。
けれども、型を抑えるという点においては『忠綱を演じる頼政の幽霊』…が、肝要なのだ。
そこに、娯楽としての修羅能『頼政』の楽しみ方と眼目があるのではないか…と思う。
