春の物狂い
櫻詠会『百万』山中一馬。
このアメブロ友でもある『龍の末裔』氏…金春流シテ方山中一馬師の能『百万』が、神楽坂矢来能楽堂で、五月二十二日に主催されます。
詳細は、そちらの記事を参照されると、割引なども用意されておりますので、宜しいかと思います。
さて…能『百万』。
母子邂逅能としては、最も華やかな芸尽くしを展開する構成となって見所を飽きさせません。
『百万』とは、この母親の芸名であり、
実在した女性なんですね。
…南都に百万という女曲舞がいたという…彼女を主人公にして作品化した事から、シテの心理や動きには芸人…役者としての矜持が感じられます。
舞台展開は、軽妙な問答の冒頭のシーンから、子供に巡り会う後半まで時間の流れが一日の出来事で進行し、我々観客が清涼寺の大念仏に集う人々となり、母子の目撃者でもある…そういう手法で作られた能は『百万』に限りませんが、劇的展開として優れていると思います。
謡本を眺めると…『えっ…長っ…』と驚きますが、舞台は母子邂逅能らしからぬ華やかさ、洒脱と粋が味わえます。
『春の物狂い』…趣向として楽しんで欲しいです。
能の後は…神楽坂で一杯。是非…。
