是非もなし…日中関係 | HOODのブログ

是非もなし…日中関係

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私のような弱小写真家でも『著作権』『作品人格権』『肖像権』などの法律は最低限は認知しなければなりません。

先日、上海万博の応援歌は日本の歌手作品からのパクリであると指摘されましたが、すぐさま使用申し入れがあり、快く日本側も承諾した…これで、日本国内なら終わる話です。
しかし、中国側の作家側が応援歌はパクリではない、それは日本側と会談して互いの承認を得た…と居丈高な返事が上がりました。
こういう話を聞くと『やはり、あいつら中国人は…』と思う日本人は多いでしょう。
私が思うに、交渉術に関しては中国側は我々より一枚上手です。
ですから、この場合は中国側にパクリの事実を認めさせてから、その後に承諾のサインを送るべき…でした。
パクリ、著作権侵害の非を認める言葉を、彼らから得た後、改めて使わせる契約を取る…そういうロジックがないと、いつの間にか『偶然、同じ曲になっただけ…』と、言い包まれる事になります。
これは、事実の是非、善悪ではなく『交渉術』なのです。
中国に『明白』という言葉があって意味は『そちらの言う意味は私解りました…』解ったというだけであり、そちらの意志に従うとは言っていない…日本人の『わかりました』とは違うのです。

国際競争力とは、優れた工業製品や農業生産品ばかりではなく、理非を越えた『交渉術』こそ、実は最大の武器だと私は思います。