長谷川等伯展
今夜は長谷川等伯展を見ていました。
通勤ラッシュ並の混雑ぶり…人気は松林図屏風だと思いますが、私の目当ては『仏涅槃図』…です。
あの広大なパノラマ図が見たくて、他作品は飛ばしてしまいました。
縦十メートル、横六メートルの中に描かれる涅槃の様。満月が釈迦の入滅を迎えていて、周囲を弟子や異国の神、動物達が悲しんで嘆いている…穏やかな釈迦の顔。
人には去らぬ別れがありますが、死は肉体からの解放です。釈迦の入滅は永続する生命への賛美を教えてくれます。
嘆くでない…日々、勤めよ。
皆、命あるものは、やがて上るのだから…。
『仏涅槃図』は、長らく続いた戦国時代が終わり、また等伯の息子が急逝した時期に描かれたと伝えられます。
涅槃という壮大なテーマ、構図のスケール、描かれた動物の擬人化や様々な寓意なども含めて、いつまでも見飽きない作品であり、さすが巨匠…長谷川一門渾身の一作です。
