街角スナップ…犬

『ヘッドライト』

私は犬や猫などはじめとして、鳥や魚など生き物に擬人法的な仮託をしてしまいます。
特に犬は、幼い時から飼っていたので彼らと会話可能だと錯覚しているんですが…この写真のように悲しそうな表情で訴える犬を見ると切ないです。
一時期はスナップ撮影中に、犬を見かける度に撮影していました。
最近は犬を庭に繋がない家が増えたのか、室内犬ブームかは知りませんが犬を庭先で見なくなりましたね。

仏映画に『ヘッドライト』という作品があって、名優ジャン・ギャバンが柵の格子越しに叫ぶシーンがあったと思います。
私は、この黒い犬を『ジャン』と勝手に呼んでいました。
別に餌やおやつはあげなかったと記憶していますが、私が散歩で通る度に尻尾を振って寄ってきました。頭を撫でてやるくらいしか会話もなかったので、記念撮影した一枚です。

『ジャン』と連れの犬が処分されたのは撮影した数日後でした。