ある作家への追悼 | HOODのブログ

ある作家への追悼

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リアルタイムに「帰って来たヨッパライ」を聞いた世代として、あの歌は時代性を投影した名曲だと思います。
ちょうど学生運動が行き詰まる閉塞の中、強烈な皮肉と悲しいくらいの喪失感を表現していた歌でした。

だからこそ、作者である加藤和彦は生きて欲しかった。
「オラは死んじまった…」という言葉の重みを背負えなかったのでしょうか。
この曲のエンディングは、ザ・ビートルズの『ハード・ディズ・ナイト』をお経に似せて歌ってフェードアウトします。
当時、私は気味の悪さを感じたものですが、奇妙な符丁となってしまいました。
『死』を主題にした作品であるからこそ、「老残」を共有して向き合って欲しかったと思います。「老い」を罪悪視し、「長寿」であることを社会的負荷とする風潮の兆しがある…なんとしても先達として生きて欲しかったです。