別に深い意味はありません
日本人の使う道具は繊細にして審美的であると私は思います。
例えば、日本刀も刃と鍔、柄が分離しており、決して頑丈な作りではない。また非常に折れやすく曲がる事もある。戦いに使うにしても、巧みな引き技など剣術の鍛錬が必要。
この扱いにくさが、実は日本固有の道具に対する個性として表現されています。
後に太平洋戦争で日本が世界に問う海軍戦闘機『零戦』も製造や整備は扱いにくく、しかも操縦は簡単ではない。同じ時期の陸軍戦闘機『隼』の方が整備や扱いも楽だった、と聞きます。しかし、日本人の国民性に適合したのは『零戦』の方でした。
この様に、細かく熟練を要する反マス的な思想が、日常生活に深く流れているのが日本人だと思います。微細な生活風土から生み出された様々な意匠が世界へ発信されてゆきました。
その積み重ねが、単に日本を極東の小国にしなかった証明ではないでしょうか。
