果たして夢か…
津本陽著
『人斬り剣奥義』
新潮文庫刊
久しぶりに時代小説を買いました。
私にとって小説は劇画や映画と同じく、まったくの娯楽です。文学作品であっても同様です。
津本陽の作品群は、作者自身が剣道や古武術への探求があり、そのシーン描写へ活かされている事に妙味があります。実際には、刀の実践的価値とは鉄砲や槍より有効的ではないと言われますが、なぜ剣聖というカリスマを日本人は好むのか、など考える材料には欠くことはないですね。
単純に斬り合いであっても、奥は深いのが日本人の道具の使い方だと思いました。
剣術使いの活躍するのが、江戸初期と幕末。
そんな舞台を背景に描かれる作品群は、私の手に一振りの刀を持たせるような錯覚をもたらします。
空想の中で、斬り合いをしてみるには小説が一番楽しい。
