理系なら… | HOODのブログ

理系なら…

HOODのブログ-090502_2302~0002.jpg
『カメラと戦争』小倉磐夫著 朝日文庫 2000年刊行。中古カメラブームとは別の視点で纏められた本書は技術史としても興味深い。技術開発と背景への言及は光学兵器と戦争の関係を紐解く。皮肉な結果を招いた光学兵器が戦後のカメラ開発で花開く過程は、やはり平和である事の恩恵を感じる。また、要所に技術者の立場へ深く言葉を尽くしており、単に企業の構成員で収まりきれない開発者の運命というものは、共感をもって余りある。