今夜の友② | HOODのブログ

今夜の友②

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昨年十二月に死去した加藤周一。護憲派知識人として深く熟知されている。本書でも、幾度なく戦争に繋がる道を否定している。私は必ずしも護憲主義ではないが、確かに『希望は戦争』 は否定したい。しかし、現在も困窮に落ちかけている人々、職を失う若者へ生きる方向を、全く示せないのが護憲派の問題なのだ。困窮すれば、いずれ人々は奪い合わねばならない。…は希望ではなく、期待なのだ。そこには生命の尊厳など微塵も存在しない。しかし、平和において勝ちとれる社会生活とは、どのような姿であるのか。私は言葉によって説明が、加藤氏も含め、まだ未完成であると思う。