作家って何か。 | HOODのブログ

作家って何か。

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荒木経惟の写真作品群。特に妻である陽子を撮影した作品群は現実と虚構の狭間を漂う存在だと思う。妻のヌードも含め単純な日常性を、彼は妻の存在を虚構と同義化させ作品とした。私小説という文脈で、陽子という作品化を果たした言える。将来、写真が表現として生き残る道があるならば、虚構性に身をやつしながら現実を提示する必要があるだろう。写真の有する性質には社会性、反社会性がある以上、私的同義性は大切な要素だと教えてくれる。