正当な主張が必要なんだ。 | NTRL life

正当な主張が必要なんだ。

先月書いた、福島での医師逮捕事件に関して再び。
2/182/19 の日記参照)

逮捕後に出た産婦人科学会から出た声明 はなんとも冷たいもので憤ったけど、
今月に入って、各学会や地方医師会から支援や逮捕に対する抗議が出てました。
医療関係者の方には、ぜひとも読んでほしいです。

・福島県産婦人科医会 加藤克彦先生を支える会
・東京都医師会 声明文
・神奈川県産婦人科医会 抗議声明

この事件、本当に、医師側がもっと声を大にすべきだと感じます。
医療訴訟での判例って、今までにも目を疑うようなものがたくさんありますが、
さすがに今度の逮捕・身柄拘束は暴挙以外の何者でもないよ。
医学的知識の欠けた警察の不当取り締まり、司法の判例が増えれば、
やらなければいけないはずの治療ができなくなり、
必要な場所に医師を派遣することもできなくなり、
間違いなく、日本の医療の質はどんどん下がってしまいます。
医師法第21条に関しても、本当に見直さないとマズイと思う。
近い将来仕事すること考えると、本気で怖いです。
今回ばっかりは応援するぞ、東京都医師会!

今回の事件の余波をうけて、福島県立医大病院は、
1人医長体制で診療にあたっていた県立3病院への産科医派遣を取り止めました。
こんな事件が起きてしまえば、残念ですが当然の対応と言わざるを得ないでしょう。
僕の地元の岩手で、産科が機能している公立病院は、沿岸部では3病院だけ。
本当に、人口20万人以下の市町村での病院内出産、できなくなりつつあるんでしょう。

医療訴訟の余波はとてつもなく大きいんです。
特に、人での圧倒的に足りない小児科、産科では。
こどもや奥さんを失う悲しみややり場のない怒りを無視することはできないけど、
その代償が街ひとつの医療の崩壊だとしたら、どうなるんでしょう。
過誤によらなくても、医療が介在して人が亡くなることはあります。
それも、けして小さな確率ではなく。
それを、すべて医療者の責任とされてしまったら、医療は成り立ちません。

脳性まひの出産に対する無過失補償制度を求める動きも出てきたようですね。
これが通って、さらに適応を広げていければいいんですが。
でも、財源はどうするんだとか、もめるのは目に見えてるなぁ。
政権が変わって、医療費削減なんてバカな方向改めてくれればいいけど。