映画「終わりで始まりの4日間」
タイトルの通り、「何かが終わって、何かが始まるまでの“あいだ”」を丁寧に切り取った映画。主人公のアンドリューは、長い間感情を押し殺して生きてきたような状態で、母の死をきっかけに久しぶりに故郷へ戻る。そこから少しずつ、人と関わり直していく話で、派手な展開があるわけじゃないのに妙に引き込まれる。全体的に“ゆるい”雰囲気がありつつ、その中にポツポツと刺さる言葉がある感じ。特に、登場人物たちがそれぞれ「うまく生きられてない感じ」を抱えていて、それでも日常を続けてるのがリアル。ヒロインのサムも印象的で、ちょっと変わってるけどすごく自然体。無理に元気づけるわけでもなく、ただそこにいて、アンドリューの世界を少しずつ変えていく存在って感じが良かった。あと音楽の使い方がかなり好きで、シーンごとの雰囲気を引き立ててる。「人生が急に変わる」というより、「気づいたら少しだけ変わってた」みたいな空気感がずっと流れてる。ドカンと感動が来るタイプじゃないけど、ふとした瞬間に思い出すような作品。人生にちょっと疲れてる時とか、何かを無理に頑張りすぎてる時に観ると、少し肩の力が抜けるかもしれない。