Thor: Love and Thunder
一言で言うと、「めちゃくちゃカオスなのに、最後はちゃんと泣かせにくる映画」。今作のソーは、かなり“迷子状態”。最強クラスのヒーローなのに、自分が何をしたいのか分からなくなってる感じがあって、でもその悩みをシリアスにやりすぎず、ギャグ全開で進めていくのがこの映画らしい。正直、序盤からテンション高すぎる。ヤギは叫ぶし、武器は嫉妬するし、ノリがずっとお祭り状態。ここは好み分かれそうだけど、自分は「ここまで振り切る!?」って感じで逆に楽しめた。そしてやっぱりジェーン。久しぶりの登場だけど、ただの“元カノ枠”じゃ終わらないのが良い。強くてかっこいいし、それと同時に抱えてるものがかなり重い。ソーとの関係も、昔みたいな単純な恋愛じゃなくて、「大人になった2人の再会」って感じがして結構好き。あと、ヴィランのゴアがかなり印象的。見た目も怖いけど、それ以上に「神なんて信用できない」っていう怒りに説得力がある。コミカルな雰囲気の映画なのに、ゴアが出ると急に空気が不穏になる。映像は相変わらず派手で、特に白黒になるシーンはめちゃくちゃカッコいい。あそこだけ空気感がガラッと変わって、一気に映画に引き込まれた。全体的にかなり賑やかな作品なんだけど、テーマとしては“愛”とか“喪失”がしっかり根っこにある映画だった と思う。笑えるシーンが多いぶん、後半の感情的な場面が意外と刺さる。MCUの中でもかなりクセ強めの作品だけど、ソーというキャラクターの孤独や優しさがちゃんと見える。バカっぽく見えて、実は結構切ない。