太平洋戦争で戦い方によっては日本が勝てたという意見がある。その方法とは南方資源地帯を占領するとともに輸送路を確保する。ハワイ作戦は行わずマリアナ、トラック方面の防備を固めて米軍の来襲を迎え撃つ。中国大陸も戦線を拡大しないで米国の侵攻に備えるというものらしい。要するに戦線を拡大しないで南方資源地帯からの物資輸送路を確保しておいて米艦隊を西太平洋に迎え撃って撃滅するという戦略のようだ。米軍はいきなりフィリピンなどには来ないで日本が統治するトラックやパラオなどの島嶼を占領するために進出して来るのでそこで艦隊同士の戦闘が発生するだろう。またオーストラリアを足場に潜水艦を使って日本側の輸送路を攻撃してくるだろう。日本側は日本海海戦のようなパーフェクト勝利は望めず結局は島嶼争奪戦で消耗戦に引き込まれてしまうと工業生産力がものを言うようになる。仮に一度くらい大勝しても米国の生産設備は無傷で残っているので次から次に新手を繰り出してきて最終的には圧倒されるだろう。また技術レベルの格差は日本側に不利に働くだろう。例えば航空機、日本側は1945年にやっとジェット機を初飛行させたが、米国では遥かに優れたP80というジェット戦闘機の量産準備が出来ていていつでも大量生産することができた。海上輸送路の確保と護衛にしても米軍側は潜水艦や航空機によって輸送路の破壊を画策するだろうが、電子、電気工学で遅れていた日本側は現実にそうだったように輸送路を確保することができなかっただろう。結局海軍が予想したように2年間は蓄積軍備と備蓄した石油で何とか米軍と対等に戦えただろうけどそれを過ぎれば技術力と生産力にものを言わせて米軍は圧倒的な戦力で日本を圧倒するだろう。海軍が米海軍の太平洋艦隊撃滅に全力を挙げたとしても日本海軍が大規模な作戦ができるのは半年に1回ほど。うまく行って2年のうちに米海軍戦力を壊滅できても1943年後半にはエセックス級空母やアイオワ級戦艦などが続々と戦線に投入されるだろう。日本海軍ができるとしてもせいぜいハワイや米国西海岸の都市辺りに空襲をかける程度で米国の占領などできないし、生産設備の破壊もできない。ロシアがウクライナ侵攻で大損害を被りながらウクライナを圧迫しているのは石油や天然ガスなど金になる資源を持っていること、生産設備が手付かずで残っていることに加えて国力の差がものを言うのだろう。そんなわけで太平洋戦争当時の日本はどう戦っても米国に勝つ方法はなかった。国力の差は日本に冷酷だった、😁🌀😱💧👀‼️😅🎃🐲⛩️。