15日の日経平均株価は、現地14日発表の米10月CPI(消費者物価指数)がインフレ鈍化傾向を示したことから米株が上昇、東京市場もつれ高で勢いを引き継ぎ買いが先行、韓国・KOSPI指数や中国・香港株などアジア株の上昇も支えになり後場も買いが優勢で先物に断続的な買いが入ったことをきっかけに上げ幅を拡大、午後2時29分には同860円59銭高の3万3556円52銭を付け、その後も高値圏で堅調に推移して前日比823円77銭高の3万3519円70銭と大幅に3日続伸して取引を終えた。値上がり幅は6日の758円59銭を超え今年最大で3万3500円台となるのは9月15日(3万3533円)以来2カ月ぶり。東証プライムの出来高は18億5915万株、売買代金は4兆6357億円。騰落銘柄数は値上がりが1058銘柄、値下がりが539銘柄、変わらず62銘柄だった。市場は、心理的なフシ目の3万3000円を上抜け投資家心理が好転したことや売り方の買い戻しを誘う格好となり上げ幅を拡大した。懸念材料の織り込みで今後も堅調な値動きが期待されると先行きは明るいと見るようだ。

15日の東京外国為替市場でドル・円は1ドル=150円台半ばで推移している。米10月CPI(消費者物価指数)を材料視したドル売り・円買いにより短時間で1円以上ドル安・円高が進んだことから東京時間はドルを買い戻す動きが優勢となって下げ渋った。国内輸入企業による実需のドル買いも観測された。今晩の米国で発表を控える10月の小売売上高やPPI(生産者物価指数)で米景気や物価を見極めたいとのムードも広がり午後はこう着感を強めた。

 

週中の個別は日経平均の上げ幅に比べるとささやかと言うかパッとしない。パナソニックが2%台、コマツがほぼ1%、トヨタとホンダが小幅な上げ、一方で三菱UFJが1%台、三菱重工が小幅に下げている。為替は相変わらず円安だが、輸出企業が儲かっていることや利上げするとお上の借金の利払いが増えるなど円安をこのまま放置しておく方が都合がいいのだそうだ。それにしても日銀も財務省も知恵なし能なしではある、・・(-_-メ)。

 

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