10日の日経平均株価は、先物買いを支えに日経平均は小高く始まったが、前週末の米株安や円高・ドル安が重しとなり一旦下げに転じたが、前週末に大幅に4日続落した反動で自律反発狙いの買いも入りやすく前場の早い段階で3万2558円98銭(前週末比170円56銭高)まで値を上げ、一巡後は先物に断続的な売りが出て再び軟化、後場早々には3万2065円63銭(同322円79銭安)まで下落、10日の指数連動型ETF(上場投資信託)の分配金捻出に伴う売りが警戒され先物買いを交えて再度プラス圏入りする場面もあったが、買いは続かず終盤にかけて軟調に推移、中でも値がさ主力株中心に売られ指数を圧迫、東証業種別株価指数(全33業種)では海運、輸送用機器、医薬品など24業種が値下がり、鉱業、パルプ・紙、小売など9業種が値上がりして前週末比198円69銭安の3万2189円73銭と5営業日続落。東証プライムの出来高は15億1531万株、売買代金は3兆6945億円。騰落銘柄数は値上がり932銘柄、値下がり814銘柄、変わらず89銘柄。市場は、ETFの分配金捻出売りを巡る先物売買に揺れている面はあるが、基本的には強弱感が対立しつつあるようだ。ただ日経平均は6月27日のザラバ安値(3万2306円99銭)を下回ったことでチャート上では『ダブルトップ』を形成し、下値不安があると日経平均の更なる下げを軽快のようだ。


10日の東京外国為替市場でドル・円は1ドル=142円台後半で推移している。前週末の米6月雇用統計を受けたドル売り・円買いが一服。週明けの東京市場ではドルを買い戻す動きが優勢となり下げ幅を縮小した。「5・10日」に伴う国内輸入企業による実需のドル買い・円売りも支え。午後には日経平均の下げ渋りも支えになり143円ちょうど近辺まで上昇する場面もあった。

 

週明けの個別は、微かに上げた三菱UFJを除いてすべて下落、トヨタ、ホンダ、三菱重工、パナソニックが1%台、コマツが小幅と下げ幅はさほど大きくはない。株価が上がったのも欧米景気の減速を見込んだ資金が流れたようなので日本の状況が変わらなければ個別物色になって株価が大きく伸びることはないだろう。ここまで伸びたのもある意味奇跡のような気がしないでもないが、・・(◎_◎;)。

 

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