飲食チェーン店で相次ぐ悪質ないたずら行為で、ついに「逮捕者」が出た。
大手回転ずしチェーン「くら寿司」の名古屋栄店で、しょうゆ差しの注ぎ口をなめる様子を動画撮影し、ネットに投稿したとして、愛知県警中署は8日、無職で住所不定の吉野凌雅容疑者(21)と男(19)、住所不詳の少女(15)の3人を威力業務妨害の疑いで逮捕したと発表した。19歳の男と15歳の少女が逮捕されたのは、事件2日後の2月5日だった。

動画が撮影されたのは2月3日午後8時45分ごろ。金髪姿の吉野容疑者がレーンで運ばれてきた寿司をわしづかみにして口に押し込み、しょうゆの容器を直接口につけ、飲み込んだ。19歳の男がその様子を撮影し、15歳の少女はそばで見ていた。その5日前の1月29日には「スシロー岐阜正木店」で、金髪の高校生がしょうゆボトルの注ぎ口や湯飲みをなめ回し、ネタに唾をなすり付ける動画をアップ。動画は一気に拡散され、持ち株会社の時価総額が160億円以上吹き飛ぶなど、社会問題となった。

スシローの件では、被害届を受理した岐阜県警が2月中にも高校生と動画撮影者、拡散させた友人を書類送検する方針と伝えられたが、送検したかどうかについて、日刊ゲンダイが確認したところ「広報していない案件なのでコメントできない」(岐阜県警広報県民課)とのことだった。愛知県警はなぜ、「スピード逮捕」に踏み切ったのか。「3人に定まった住居がなく、一部は所在不明だったため逮捕した」(中署)と説明した。

■「見せしめ」が一番効果的
「逮捕するには刑事訴訟法上、『逃亡の恐れ』や『証拠隠滅の疑い』など、『相応の理由』が必要です。立場上、口が裂けても『見せしめ』とは言えませんが……」と弁護士の山口宏氏がこう続ける。

 

「こんな事態を放置していたら大変です。民事訴訟で損害賠償といっても、かなりの時間がかかります。迷惑行為が原因で売り上げが減ったといっても、1年とか2年経過を見なければなりません。その点、『逮捕』が一番効果的です。こんなことをしたら逮捕されますよというメッセージになりますし、メディアなどで報じられ、それだけの社会的制裁を受けます。飲食店にとっては、コロナがようやく収まり、さあ、これからという時に、壊滅的な打撃になりかねません。コロナウイルスは目に見えませんが、唾をつけられた画像を見せられたら、いやでも想像してしまう。影響はコロナ以上かもしれません。AIカメラを導入して監視するといっても、費用もかかりますし、ずっと睨まれるのも、客としてもあまりいい気はしません。逮捕が一番効果的です」
 

見せしめが、悪質ないたずらの「抑止」につながるか。

 

「くら寿司」悪質“しょうゆ舐め男”が御用…警察が「スピード逮捕」に踏み切ったワケ(日刊ゲンダイDIGITAL) - Yahoo!ニュース

 

警察は連続犯や模倣犯が続発する場合などは犯罪抑止のために真剣に対応する。いつもどんな犯罪にも真剣に対応しているのだが、時として警察の総力を挙げて被疑者の検挙に努め同種犯罪を抑止しようとする。最近のSNS連続強盗事件でも首謀者と言われる4人をあっという間にフィリピンから引き戻した。これは外国にいても捕まるときは捕まるという印象を強くしたと思う。また以前にハロウィンで渋谷で大騒ぎした連中を警視庁は防犯ビデオの映像を捜査して全員を検挙した。これも群衆心理の中での悪乗り悪ふざけでも捕まるときは捕まると言う印象を強くしたと思う。今回の回転寿司での営業妨害も模倣犯が続発するのを踏まえての早期逮捕だろう。今後はこの種の犯罪は基本逮捕になるだろう。岐阜の場合は被疑者とその保護者が出頭して被害者に謝罪していたし、動画で被疑者の犯行は明らかに証明されているので被疑者が少年と言うことも加味して逮捕しなかったのだろう。ただそれでも逮捕しようと思えば逮捕はできる。悪ふざけじゃないかと言う意見もあるが、被害者側にしてみれば死活問題で被害額も極めて大きい。警察の最大の抑止力は被疑者にとって「捕まって処罰される」と恐れさせることである。だから被疑者に「捕まらねえじゃねえか」と思われたらお終いである。今後この種の犯罪では強制捜査=逮捕が増えるだろう、・・(-_-メ)。

 

日本ブログ村へ(↓)