英国際戦略研究所(IISS)は15日、世界の軍事力を分析した報告書「ミリタリー・バランス2023年版」を発表した。ロシア軍がウクライナ侵略に伴い、新鋭主力戦車の50%近くを損失したと分析し、「人員と装備で甚大な打撃」を受けていると指摘した。中国の22年の軍事予算は過去最大を更新し、アジアの安全保障の不安定化が進んでいることも強調した。
報告書によると、露軍が22年に保有する実戦投入可能な主力戦車の総数は約2000両だった。21年には約3400両と見積もっており、ウクライナ侵略を経て大きく減少した。露軍は、1970年代にソ連で採用されたT72戦車をベースに現代化改修した「T72B3」や「T72B3M」を大量にウクライナに投入したが、米欧が供与した対戦車ミサイルを駆使するウクライナ軍に多くを破壊された。報告書によると、両タイプの保有数は21年時点で1700両超だったが、22年には800~970両程度まで半減した。露軍はより高性能の「T80」も多くを失ったという。
損失の背景については、過度に楽観的な情勢分析や訓練不足があったと指摘した。ロシアは2000年代後半から軍隊の現代化を急速に進めたものの、「改革は望まれた結果をもたらさなかった」と結論づけた。一方、ウクライナ軍も主力戦闘機の多くを失い、ヘリを除く航空機は、21年時点の約120機から約80機に減った。報告書は現役の戦術戦闘機は保有の約半分を失ったと推定した。ロシア、ウクライナ両軍で装備の消耗が進んでいる。
中国に関しては、22年予算で軍事費は名目ベースで前年比7%増の約2420億ドル(約32兆円)となり、絶対額では過去最大になった。報告書は、戦闘機「殲(J)20」の数を増やし、国産ジェットエンジンを搭載した新型軍用機の配備も始めるなど、空軍力強化の動きを強めていると指摘。こうした中国軍の急速な現代化が、日本や韓国、オーストラリアなど周辺国の軍の現代化計画も加速させていると強調した。
露軍の新鋭主力戦車50%近く損失、ウクライナ軍も主力戦闘機を多数失う…英研究所分析(読売新聞オンライン) - Yahoo!ニュース
ロシアもいつまでウクライナ侵攻を続けるつもりだろうか。プースケはウクライナはロシアの一部と思っているのかもしれないが、その妄想がウクライナ国民どころかロシア国民も不幸にしている。妄想もいい加減にしろ、プースケ。それにしても正規軍同士の戦争がこれほど長く続くとは誰も思わなかっただろう。しかしこの戦争まだまだ続きそうではある。もういい加減にすればいいのだが、妥協点が見出せないだろう。そんな中で着々と力を蓄えているのが中国でいつ何をしでかすか分からない。日本が防衛費を2倍にしても追っつかないだろう。ただ向こうは国が広いので兵力を分散せざるを得ない。それが弱点と言えば弱点だろう。それにしても世界は何ともキナ臭いことだろう。何とかならんのか、この状況は、・・(◎_◎;)。
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