今日はバイクで箱根を走ってきた。相変わらず暑いが、箱根はススキが満開で秋を感じさせる。平日の割には人出は多く、車も結構走っている。それでも余裕で楽しく走れた。ところでバイクは灼熱地獄で火鉢を抱えて鉄板の上で焼かれているようだといったが、考えてみればバイクというのは走るのに結構体を使う。

四輪の場合は完全空調の車内にシートにふんぞり返ってステアリングを回し、アクセルとブレーキのペダルを踏むくらいだ。しかも車の可動装置の場合はすべて機械力でパワーアシストされている。ステアリングは電動、ブレーキは油圧サーボ、アクセルはドライブバイワイヤー、唯一手動だったパーキングブレーキも電磁式、運転者が力を使うところは何もない。

ところがバイクの場合は、前に進むのはトンでもスーパーパワーで進むが、それ以外はすべて人力ではある。パワーステアリングなどあるはずもない。あっても意味がない。バイクの場合は車体を傾けて曲がるので傾けるのは乗っている人間がやらないといけない。ステアリングバーなどは落っこちないようにつかまっているだけである。そしてコーナリングの最中に速度が乗ってくるとバイクというのは起き上がろうとするのでこれを押さえつけないといけない。これが結構体力が要る。

さらにブレーキやクラッチも、CB1300の場合は一応油圧にはなっているが、どこが油圧なのか分からないほど力が必要だ。クラッチなどちょっと長い間握っていると手がしびれてくる。高速の場合はさほどでもないが、山坂道を走っているとこうした人力走行のためにけっこう汗をかく。止まればバイクの唯一のパワーである推進力もなくなってしまうので300キロのバイクを人力で押したり引いたりしないといけない。

教習所の二輪主任が、「バイクは真っすぐに立てれば何も力は要らない」と言っていたが、それは左右方向の力であって前後方向は人力で賄わないといけない。そのうちにすべて機械力駆動のバイクが出てくるんだろうか。完全空調の中でスイッチやレバーを押したり引いたりしていれば何の問題もなく走ってくれるバイク、ってそれは四輪じゃないか。

まあバイクというのは乗り手とバイクが一体になって動かすものだから四輪とは違った面白みもバイクに対する親近感も湧くのかも知れない。バイクは乗り手は体むき出し、すべて人力操作で体力気力が必要だが、その分面白味もあるのかもしれない。今日は箱根をスイスイクルクル走ってきた。バイクはいいね、・・(^。^)y-.。o○。

 

 

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