東宝のゴジラシリーズは最初は大人も楽しめるエンターテインメントとして始まったが、徐々に子供に力点が移っていき、「東宝夏休みこども祭り」などと銘打って子供向けアニメと抱き合わせ公開で子供ばかりで見に行きにくくなってしまったことや、さすがに金もかけずに作った映画であまりに子供っぽい内容で見に行かなくなってしまった。

その後、1984年にシンゴジラシリーズが始まってこの辺からゴジラもほとんど無敵となって行く。溶岩の中も泳いで移動するし、原子炉の放射性物質を食うし、相手もサイボーグキングギドラとかバラとゴジラと人間の細胞を掛け合わせたバイオ生物とかよく分からんミクロオキシジェンから誕生したデストロイアとか、そしてこのデストロイアとの対戦でゴジラの体内の原子炉がメルトダウンして初代ゴジラは死んでしまうのだけど体が過熱して真っ赤になっていたり背中のヒレが高熱で溶けたり、溶けたりって、「おい、ゴジラ、お前の体は何でできているんだよ」とか言いたくなってしまう。ここで初代ゴジラは死んでしまったのでもうゴジラも見に行かなくなってしまった。

それから何本かゴジラ物があったようだが、最後はシンゴジラでこれも映画は見に行かなかったが、たまたまDVDを見つけてどんなものか買ってみた。評判はけっこう高かったが、内容は、「お前ら、本当にいい加減にしろよ」みたいな突っ込みどころ満載の内容だった。でもまああまり真面目になって見てはいけないんだろう。シンゴジラに自衛隊が投下した爆弾の威力を人間に例えると「プロ野球選手のフルスイングを受けたほど」だそうだ。最後の電車爆弾は生身の人間がダイナマイト6本の爆発の衝撃を受けた程度と言うので相当な威力だと思うが、ゴジラさん、平気なのかねえ。で、最後は原子炉が緊急停止してマイナス192度とかになって凍ってしまうんだが、原子炉の緊急停止と言うのは制御棒を入れて核反応を抑止することで凍るわけでもないだろう。大体東京駅なんかで凍られてもその後が困るだろう。

まあもう生物のレベルをはるかに超えているゴジラだが、どうして不死身なのかと言えば自衛隊の攻撃でやられてしまうと話が終わってしまうから。ゴジラが登場したら自衛隊が出動して戦闘ヘリと10式戦車が攻撃、10式戦車の砲撃や戦闘ヘリのミサイル攻撃でゴジラはあえなく倒され死んでしまいました、・・では話にならないからだろう。米国のゴジラはハープーンミサイルの数発で木っ端みじんになっていたが、実際はあの程度だろう。

熱核攻撃は別にしても通常兵器でも現代の通常兵器の攻撃を受けて生き残れる生物はいないだろう。で、ゴジラは自衛隊の攻撃で殺処分されましたじゃあ話にならないと思ったら、「怪獣が死にました。その死体の処理をどうしましょうか」という映画が作成されているらしい。考えてみれば身長100メートル、体重6万トンとか戦艦大和みたいな生物が死んだらその処理には困るだろうなあ。生き物が死ぬとすぐに腐敗が始まるが、その腐敗ガスの匂いと言ったら言語に言い尽くせないものだし、悪い細菌は沸くし、虫の類もものすごいし、周囲何十キロは立ち入り禁止とか、・・。怪獣が暴れて引き起こされる被害も大変だが、怪獣が死んでその死体処理に伴う被害も半端じゃないだろう。

実母が真夏に亡くなったときに火葬までしばらく間が開くと言うので葬儀屋と相談して遺体を葬儀屋の冷蔵保管庫に保管して置いたら親族から轟々の非難を受けたが、それは真夏に遺体を普通の家で管理することがどれほど困難で遺体にどんなことが起こるか何も知らないものの言い分でもしも自分が死んだら遺体はさっさと火葬して灰にしてもらいたいと思う。まあ不死身でも倒せても迷惑この上ない怪獣さんは映画の中だけにしてほしいものではある、‥(^。^)y-.。o○。

 

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