小田原市・真鶴町の「H群」
神奈川県小田原市から真鶴町までを行動域として、農作物を食い荒らしてきたニホンザルの群れ「H群」。県は管理困難として、全頭捕獲を決定した。40年以上にわたる農家と野猿の闘いに終止符が打たれることになる。「毎年、ミカンが被害に遭い、畑で恐怖を感じていた。野猿がいなくなれば安心して農業ができる」と、農家の表情は明るい。
このH群、60年以上前に観光資源として餌付けされたのが始まりだ。1970年代に餌付けが中止されたことがきっかけとなり、小田原市の早川や片浦地区、真鶴町の海岸線を行き来して、エサを求め農地や集落に出没するようになった。これらの地区では、かんきつ類の栽培が主力。年間を通じて食い荒らされた被害は後を絶たない。この10年間の農作物被害は2500万円以上に上る。JAかながわ西湘は「被害を受けても報告しない農家が多い。被害額は氷山の一角にすぎない」と見る。小田原市によると、住居侵入や威嚇など生活被害、人的被害は約3600件に達している。
「農家の叫びが届いた」
JAはこれまで農家や猟友会、行政と連携。電気柵を設置するなど、被害防止に取り組んできたが、一向に被害の軽減につながらなかった。追い払い隊も毎日のように銃器や煙火などを駆使して、山側に追い払っても、効果は一時的だった。JAの座談会などでも、話題は野猿の被害ばかり。度重なる組合員の生の声を反映するため昨年、地元2市8町の首長への農林施策の要望に全頭捕獲に向けた協力を明記。県知事には「H群のニホンザル全頭捕獲を求める要望書」も提出した。市や自治会でも精力的に陳情などを行った。
深刻な状況を受けて県は21年度のニホンザル管理事業実施計画で、当初の「群れの縮小・維持」から「管理困難な群れの除去」に位置付けの変更を決定した。H群には現在、19頭が確認されている。小田原市は今秋から数年かけて大型の囲いわななどを使って捕獲を進める。かんきつを栽培し、追い払い隊として活動してきた同市根府川の岩本文和さん(73)は「野猿の被害がない日常を取り戻すため、全頭除去に向けて尽力していきたい」と話す。県による位置付け変更の決定を受け、JAは「農政での大きな課題の一つだった。まさに農家の叫びが届いた。離農や耕作放棄地の解消につながってほしい」と期待する。(日本農業新聞)
「猿との40年戦争」終止符へ 神奈川県、全頭捕獲を決定(日本農業新聞) - Yahoo!ニュース
このサル被害を人災とか人間の身勝手とか言うが、身勝手と言うのはペットとして飼っていた動物を飼いきれないからと言って放したり捨てたりすることで元は湯河原で観光のための餌付けをしていたからと言うが、それももう半世紀以上も前の話で今の住民の方がしたことではないし、サルももう当時から見れば4、5代も世代交代をしているだろう。要は安全で豊富な餌のある地域に住み着いてそこを離れようとしないサルと同じ場所を生活の拠点としている人間の自存自衛をかけた戦いだから捕獲殺処分もやむを得ないだろう。ニホンザルと言う動物は珍しい動物でもなし、群れで生活しているので違う群れにサルを持って行っても追われるだけで仲間には入れずはぐれ猿となってまた悪さをするだろう。クマが出れば射殺するが、それを人間の身勝手とは言わない。サルも同様だろう。この群れのサルを何度か見たことがあるが、車の前にたむろして動かずなかなかふてぶてしい様子だった。人間と動物が共存できればいいのだが、向こうは安全にえさが取れる場所と言うことで人里に入り込んできて摩擦が生じる。双方生き残りをかけているのであれば殺処分と言う方法を取らざるを得ない場合も出て来るだろう。それからあるワイドショーで女優さんが、「人間はサルから進化したのに、・・」と言っていたが、人間はサルから進化したわけではない。何百万年か前に人間とサルは枝分かれをして進化してきた。だから今のサル族がいくら知性を持って進化しても猿の惑星になるかもしれないが、人間になるわけではない。同じルーツから進化してきたというなら地球上にできた単細胞生物からすべての生き物は進化しているのでナメクジもゲジゲジもゴキブリもナマコもクラゲもみんな兄弟と言うことになる。まあ小田原のサルだけではなく日本全国で我が物顔で暴挙を繰り返しているサルと言う生き物はどうも好きになれない。この際だからまとめて殺処分してしまったらどうだろうか、‥(^。^)y-.。o○。
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