宮仕えしていた頃はお上の年貢や租税の取り立ては俸禄からの天引きだったのであまり感じなかったが、お役を退いて無役となるとお上から「年貢を支払え、運上金、冥加を納めよ」と矢継ぎ早に上意が発せられる。まず固定資産税に自動車税、バイク税、そして住民税、介護保険料、止めは国民健康保険保険料、これらは1年分を支払えとまとめて送られてくるので見た目ドキッとするようなけっこうな額になる。もちろん四半期とか月ごとに支払ってもいいのだけどどのみち支払わなければいけないものなので面倒だから全部一括で払っている。

お上もよくぞこれだけ情け容赦なく徴収できるものだ。もっともお役付きのころは共済保険料にしても月に6,7万も取られていたのでそれから見れば額は少なくはなっている。所得税、地方税もとんでもない額が引かれていたが、今はそうでもない。所得税は税率が23%くらいだった。毎月俸給から引かれているとあまり気にはしないが、「1年分払え」はけっこう効く。何だか闇金の取り立てよりも厳しいような気がする。

当時も天引きではなく一括で払えという通知が来ていたらその額に腰を抜かしたかもしれない。まあしかし国家と国民は一蓮托生、運命共同体のようなものなのでこれを支払わないと様々な世の中のシステムが崩壊してしまうのでやはりお上の上意の通りに納めるべきだろう。お上もそうして納めた年貢を使っていい国を作ってもらいたい。

大事な年貢を使うのだからとか言って御用商人に「言うことを聞かなければ干すぞ」とか「お出入り禁止にするぞ」などと脅した不届き千万なお役人もいたが、お役に与えられた権限を自分の権力とはき違えるようなのはさっさとお役御免にすべきだろう。

まあそんなこんなで今年の年貢も運上、冥加も納めたのでまた来年と言うことになる。租税と言うのは嫌なものだが、国家を維持するためには大事なものなので次の世代にこの国をつなぐためにもきちんと納めようと思う、‥(^。^)y-.。o○。

 

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