防衛省は21日、陸上自衛隊が導入する米国製の輸送機オスプレイ2機を6月末にも陸上自衛隊木更津駐屯地(千葉県木更津市)に暫定配備する方針を固めた。初の「日の丸オスプレイ」の国内配備で陸自の離島奪還部隊の輸送を担う。26日には離島侵攻を図る敵艦隊を撃破する最新ミサイル部隊を陸自宮古島駐屯地(沖縄県宮古島市)に新設する方針で、南西諸島方面の離島防衛強化を加速させる。
 
■5年間限定、即応性には課題
防衛省は機体の到着に先立つ26日、オスプレイの運用部隊を木更津駐屯地に新設する。オスプレイはヘリコプター(回転翼)のように滑走路がなくても地面に垂直に離着陸でき、飛行機(固定翼)の速度と長い航続距離も有している。将来的に17機態勢に拡充する。オスプレイは、他国に侵攻された日本の離島に上陸し、奪還する陸自水陸機動団の部隊を前線近くに輸送する。ただ、木更津は南西諸島から遠く、即応性に課題がある。防衛省は5年間限定で木更津駐屯地に暫定配備することで木更津市と合意、暫定期間は令和7年夏頃までとなる。本来、オスプレイは佐賀空港(佐賀市)に配備する計画だが佐賀県の地元漁協との交渉がまとまらず、平成27年度の調達開始以降、導入する機体は今も米国内に留め置かれている。
 
■宮古島にはミサイル部隊新設
一方、宮古島駐屯地には12式地対艦ミサイル(12式SSM)部隊を新設し、03式中距離地対空ミサイル(中SAM)の部隊を長崎県から移転。12式SSMは約200キロの長射程とされ、将来的には改良して倍程度に延伸する案もある。中国は日本周辺への戦闘機や艦艇の進出を活発化させ、巡航ミサイルの開発を進めている。これに対し、自衛隊は12式SSMで中国艦艇を離島に接近させず、中SAMで中国機を撃破。万が一離島が侵攻された場合はオスプレイで輸送した水陸機動団で奪い返す-という態勢が構築される。防衛省関係者は「これらの装備を備えていること自体が、中国に対する抑止力になる」と語る。19日には海上自衛隊のイージス艦「まや」が就役した。海自の艦艇や航空機などと敵ミサイル・戦闘機情報をリアルタイムに共有する「共同交戦能力」(CEC)を自衛隊で初めて搭載した。河野太郎防衛相は就役式の訓示で、中国について「ミサイル戦力や航空戦力を中心に軍事力を急速に強化し、わが国の周辺海空域で活動を拡大している」と述べた。
 
 
実際にやるかどうかは別にしても中国は太平洋への艦隊の進出口として琉球諸島、先島諸島が喉から手が出るほど欲しいだろう。また旧ソ連の崩壊で北方重視の戦略を失った陸自の生き残りをかけた起死回生策が「水陸機動団」と島嶼防衛でそのために旧式化しているヘリの更新などは後回しにしてもオスプレイの導入を図り、10式戦車を捨てても16式機動戦闘車の導入を推進する。実際にやるかどうかは別にしても中国の尖閣諸島や先島諸島に対する挑発は激しくなっているし、尖閣諸島を取りに来るには先島諸島を抑える必要があるのでそうなるとかなり大掛かりな作戦になってしまう。そこまではやらないだろうけど何をするか分からない国なので備えておくことは必要だろう、・・(^。^)y-.。o○。
 
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