航空自衛隊三沢基地でF2戦闘機を運用する第3飛行隊が百里基地(茨城県)に移動する準備が着々と進んでいる。三沢基地近くの建物からは1月後半に入り、これまでF2が担っていた、領空侵犯の恐れのある航空機に対する緊急発進(スクランブル)の警戒待機任務に、空自千歳基地のF15戦闘機が就くのが見える。
防衛省は、第3飛行隊の移動を3月末までに完了させる方針を示しているが、F2の移動スケジュールなどについて空自の担当者は「公表できない」としている。
F2は2000年10月、全国で初めて三沢基地に配備された。01年から第3飛行隊、さらに08年からは第8飛行隊がF2を約20機ずつ運用してきた。第8飛行隊は16年7月に築城(ついき)基地(福岡県)へ移動しており、第3飛行隊が今年3月末に百里基地へ移動すると、F2部隊の県外への移動が完了。約20年間にわたり、北の空を守ってきたF2は、三沢の常駐機ではなくなる。
移動は、空自の部隊改編の一環。三沢基地にF2部隊はいなくなるが、同基地には19年3月に最新鋭ステルス戦闘機F35Aの飛行隊「第302飛行隊」が新設。20年度には2個目のF35A飛行隊「第301飛行隊」が編成される。F35Aは態勢が整い次第、緊急発進の警戒待機任務に就く見込み。
旧ソ連の侵攻阻止の切り札として登場したF2だが、登場した時はそのソ連が崩壊していた。対象をなくして不遇の日々を送っていたが、今度は中国の台頭で南西諸島防衛に脚光を浴びて築城に移動した。最後に残った1個飛行隊は三沢を離れて百里で首都防衛に従事する。いろいろ言われたが、この機体、登場当時は世界最新最強の戦闘攻撃機で中国なども相当に警戒していたようだ。今でもなお相当の戦闘力を有してはいるが、この機体もあと10年ほどで第一線を退くことになる。後継はどんな機体になるだろうか。ミサイルを装備した無人機を従えて多数の敵をその姿を見ることなくすべて撃破できる戦闘機、そんな戦闘機になるといいが、・・(^。^)y-.。o○。
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