日付が変わったので昨日だが、職場の社員旅行で箱根の奥湯本に行った。僕は例の病気で通院もあり、薬を大量に飲まないといけないので宴会だけ出て帰ることにしてバイクで出かけた。
奥湯本は箱根に駆け上がる時はいつも通過するところでよく知っているが、あの手の山間の旅館というのは入り口が公道から急な坂道をグネグネと上ったり下ったりするので大型のバイクには不向きな場所だ。
果たして泊まるべき旅館も公道から急なS字の坂道を下ったところにあった。まず公道からほとんど180度ぐるりと回ってその先は急坂で逆に大きくカーブして玄関へとつながっている。しかも石畳と来てはバイクの大敵のような道だ。
下りる時はまあ問題なく降りたが、ここを上るのは厄介だなと思った。宴会は7時半からで2時間だと9時半ころまでかかる。そのころには雨も降りだしているだろう。風呂に入ろうというので風呂に入って宴会の時間を待った。
やっと始まった宴会も酒が飲めないので料理を食いながら隣の社長と適当に話をしていた。そんなこんなで9時半にやっと宴会が終わって帰ろうとしたら結構雨が降っている。
周りは、「もう泊まっていけばいいじゃないですか」と言う。教務課長の検定員は、「この旅館の出入り口、バイクには嫌な道ですよ。エンストしたら一発でこけますから1速でハンクラ使って上ったほうがいいですよ。公道に出る時もタイトだから難しいですよ。CB重いからバランス崩すと支えきれませんよ」と嫌なことを言う。運転のプロも見方は同じらしい。
でも翌日の通院もあるし、薬も持ってきていないので泊まるわけにもいかない。「まあ、大丈夫だろう」と言って支度をして表に出た。「結構雨が降っているじゃん。しかも路面が濡れて本当に嫌な状態だな」と思った。しかし、ここで引き返すわけにもいかない。バイクに跨って、「頼むぞ、CB1300」と心の中で声をかけて走り出す。
急な登りを左へ大きくカーブを切るとその先に車が止めてある。それを避けて今度は右に大きくステアリングを切る。何とか滑らずに公道まで出た。真っ暗けで路面が見えずに滑りそうな恐怖感がある。
しばらく走って箱根新道に出るがここも暗くて路面がよく見えない。しかも道路の継ぎ目には鉄があちこちに使ってあって滑りそうで恐ろしい。しかも交通量も結構多い。気を付けて慎重に下る。
箱根新道から西湘バイパスへ入るが、ここも鉄板が多く、またバカでかい道路標示があちこちにある。勝手知ったる通りなれた道だが、雨の夜道はやはり緊張する。それでもCB1300は安定した走りで挙動を乱すことなく自宅に到着した。さすが、ホンダの看板バイクだ。でも雨の夜道はやはりバイクには鬼門だなあ。
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