4月に入って教習所は急にひまになった。12月から3月が教習所の最も忙しい時期でうちのような中堅教習所でも900人近い教習生が在席していたが、最近は200人ばかり少なくなっている。これから7月までは比較的ひまな時期が続く。指導員も教習にあぶれて芝刈りだの清掃だのと雑用に明け暮れている。ここぞとばかりに休暇をとる指導員も多い。
教習を受けるなら4,5,6月か、10,11月が空いていて予約も取りやすいので都合がいいだろう。ところで二輪はいい時期になってきたので教習生が増えている。最も年間を通じてみれば前年割れでジリ貧状態は変わらないのだが、中高年の大型志向と若年の普通二輪取得が多い。
大型二輪は時間も金もある程度自由になった中高年が、ライフスタイルの一つとして選択するのだろう。若年層は原付取ったけどもっと大きいバイクに乗りたいという子達だろうか。大型二輪は試験場での限定解除のころはステータスだったんだろうが、今は教習所で取れるので誰でも取れる。教習所の大型二輪検定合格率は95%とか、・・。僕も取れた。
昨日は女性2名の普通二輪の検定があったが、2名とも一本橋から落ちて検定に落ちた。一人は3回目でこれまで全て一本橋で落ちている。教習の時は普通に走っているのだが、検定となると緊張するのだろうか。
免許を取って普通の道を走ると分かるのだが、低速ではバイクは真っ直ぐには走らない。どうやっても右へ左へと蛇行する。だから一定の幅の中で直進方向に進んでいればいいので多少の蛇行はやむを得ない。「一本橋に乗ったらステアリングを左右に振りなさい」と言うのもそれが理由なのだろうが、教習の限られた時間内ではそんなことは分からない。
真っ直ぐに走ろうと言う気持ちが強くなると上半身に力が入るので余計に真っ直ぐに進めなくなる。不安定な二輪の乗り物にこれまた不安定な二本足が乗っているのだから真っ直ぐになど走るわけもない。
「パワーさえ生きていれば(低速では)バイクはこけない。低速ではバイクは真っ直ぐには走らない。」
これさえ体得してしまうとタイトターンもUターンも何と言うことはなくなるし、一本橋も楽勝になる。でも、ターンでバイクを思い切り倒すと同時にアクセルを開けるのはなかなか度胸が要る。一本橋を前に落ちてはいけないと言う意識を捨てるにもこれまたなかなか度胸が要る。
こういうことは筋の良い悪いがあるだろうし、僕などは筋が悪い方なので2万キロで悟ったが、普通二輪から始めて大型二輪を取るまで教習所で走る距離と言ったら100キロそこそこなんだろうからなかなか難しいものがあるだろう。バイク道は奥が深い。
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