「ナルコレプシー」は、日中著しい眠気に襲われたり、全身の筋肉が脱力する発作が起きたりする病気です。
米国や欧州では2500人に1人の割合で発症する病気ですが、日本人は約600人に1人と発症率は4倍にも上ります。
複数の遺伝要因とストレスが原因で発症すようなのですが、詳細は分かっていません。
以前、バスだったかタクシーの運転手さんが運転中に意識を失いあわや大惨事・・といったニュースを見た気がするのですが、この病気だったのでしょうか?
突然、深い眠りに落ちる過眠障害で、近年は交通事故を引き起こすことも多く報告されているので社会問題となっているのだそうです。
研究チームは、日本人のナルコレプシー患者222人と健康な外国人389人にのDNAを分析しました。
4種類ある化学物質の塩基の並び方が異なる場所(スニップ=SNP)を調べて、ナルコレプシー発症と最も関係が高い箇所を特定したそうです。
22番染色体の1か所に変異があってチミンという塩基が、シトシンという別の塩基に置き換わっていると、ナルコレプシー発症の危険性が1.8倍高くなるんですって!
また、このSNPに隣接ている、正常な睡眠や脳の働きを担う「CPT1B」などの2種類の遺伝子働きが低下して、ナルコレプシー発症につながっている可能性が高いことを突き止めました。
ナルコレプシーは潜在的な発症者も多いとみられていて、日本には約20万人の患者がいると推定されるのですが「怠け病」との誤解も多く、受診者は1割程度だとのことです。
今回の発見によって「遺伝子が作るたんぱく質の機能を補う物質を開発すれば、新しい治療薬になりうる」と期待されています。
