国立循環器病センターの倫理委員会は、手術で余った人間の頭皮に高い圧力をかけて、細胞を取り除いた真皮を作製する研究を承認したということです。


申請した研究グループは、将来的に脱毛・薄毛で悩む人にこの真皮を移植し、毛乳頭細胞を注射して毛をはやす再生医療に発展させるように計画しているそうで、世界でも初の試みです。


研究は、神戸大学付属病院と協力して、頭の手術の際に余った、人の頭皮を利用して行っています。


まず、1cm四方の頭皮に水中で約1万気圧をかけて細胞を破壊し、コラーゲンやエラスチンなどタンパク質だけのスポンジ状にします。


この真皮に表皮となる毛包細胞を移植して皮膚状にした上で移植。


毛髪の形成を促す毛乳頭細胞を注射します。


毛包、毛乳頭細胞は本人のものを培養するため、この細胞が機能する限り、毛が生え続けると予想されるというわけです。


脱毛症の人の多くは頭皮が薄くなって、毛穴が変形するなど毛髪が生えにくくなっていることが多く、毛乳頭細胞を直接注射しても、従来は正常な育成は難しかったそうです。


今回のケースでは、自分の細胞を使うため拒絶反応も抑えられるとのこと。


できるだけ早く臨床実験し、本当に毛が生えてくるのか確認したいと神大病院の寺師形成外科准教授。


女性はダイエットとアンチエイジング、男性は発毛育毛と精力増強と謳うと商品はヒットすると言われていますが、研究の成果を心待ちしている方は、少なくないのでしょうね。